離婚を選択した場合、様々な手続きが必要になるものです。
その中のひとつに名義変更があります。
名義変更をするのが億劫だからといって後回しにしていると、思わぬリスクに見舞われる事もありますから、早めに手続きをしておきたいものですね。
最近では、離婚をしても旧姓に戻さず婚姻中の姓を選ぶ人も増えてきました。
このように離婚をしても姓を変えない場合と旧姓に戻した場合では、名義変更が必要な物が異なってきます。
当然、姓を変えない方が、名義変更の手間もかかりません。
しかし、姓を変えないからといって一切の名義変更をする必要がないという訳でもありません。
もし元配偶者の扶養にはいっていた場合は、国民年金や健康保険の手続きが必要になります。
これは、名義変更というよりも新たに手続きをし直すといった方が良いかもしれません。
扶養から抜ける訳ですから、健康保険資格喪失証明書という物を用意し役所で保険から抜ける手続きをします。
そして、新たに保険に加入し直さなくてはいけません。
ただし、働き方によって自身で社会保険に入るケースもあれば、両親の扶養に入るなどのケースもあり、手続きの仕方は様々です。
元配偶者が世帯主になっていた場合、世帯主を自分の名義に変更する必要があります。
養育する子供がいる場合、児童手当に関する名義変更も行わなくてはいけません。
元々、児童手当の受給人が自分の場合は問題ありませんが、元配偶者になっているなら変更の手続きを行いましょう。
振り込み先だけ変更するといった事は出来ません。
契約者と被保険者供、自分になっている場合は、姓の変更がなければ名義変更の必要はありません。
しかし、姓の変更があったり、保険の契約者や受け取り人が変わる場合は、名義変更が必要になります。
保険の名義変更は、実際に必要となる時まで手続きを忘れがちになるので、注意をしなくてはいけません。
携帯についても契約者が元配偶者になっているのなら、例え姓名が変わらなくても、契約者の名義変更を行います。
そうでなければ、勝手に解約をされ携帯が使えなくなってしまう事があります。
新たに契約をするといっても、電話番号が変わってしまうと多くの不都合が現れるはずです。
そうならない為にも、早めに名義変更を済ませておきましょう。
警察署、または運転免許センターにて早めに運転免許の名義変更も済ませてしまいましょう。
名義変更のみの場合は、新たに運転免許を再発行する必要もなく、警察署などでは20分程度で手続きが終わります。
パスポートを持っている場合も、名義変更が必要になります。
記載事項変更旅券を申請するだけではなく、新しくパスポートを作り直すという方法もあるので、どちらを選択するか検討してみましょう。
姓名だけではなく、住所なども変更にならない場合は通帳やクレジットカードの名義変更は必要ありません。
ですが、姓が変わった場合は、住所の変更にかかわらず名義変更してください。
ざっとあげただけでも、名義変更が必要になる物は多くあることが分かりますね。
面倒ではありますが、新しい生活を円滑にする為には必要な作業ですから、早めに済ませておく事をお勧めします。